おもしろき、こともなき世をおもしろく

過去の思い出と最近気になっていること

幻覚剤で脳を再プログラミング

最近アヤワスカ及び幻覚剤が熱い。

日本では大麻や幻覚剤、覚醒剤がひとまとめに「悪い薬」として認識されているためその内情はあまり知られていないが、幻覚植物と宗教儀式や伝統医療の結びつきは深い。 

南米のある村では成人になると、アヤワスカと呼ばれる薬草を使ってシャーマンが成人の儀式を行う。うまくこの薬草と、セット(環境)が影響し合うことにより、今まで経験して作られた脳の中の記憶はそのままに、経験によってつくられた事物の解釈の仕方(無意識レベルまで刷り込まれている世界の見え方)を棄て、新しい世界の見方を獲得することができるそうだ。ちなみにこの村は有名になりすぎてもはや日本人観光客しかいないとか。

 最近幻覚剤LSDを合法的に研究できる医者が出てきたこともあり幻覚作用の解明が少しずつ進んでいるという。その研究によると、幻覚剤は脳を一時的に子供の状態にする(脳内の回路を一度フラットな状態にする)らしい。そうすると、音を視覚で認識することができたり、また、景色を音で感じる事ができたりするらしい。これが後天的な絶対音感などの共感覚を得るのに使えるのではという試みもちらほらネット掲示板で見られる。

 日本ではアヤワスカを手に入れることは難しいが、自国で入手できる植物でアヤワスカの代替品(アヤワスカアナログ)を作ろうという試みが世界中で行われている。薬草協会というブログにその試行錯誤の結果が詳しくあるので見てみると面白い。